パニック障害の治療
精神療法 ~行動療法~
まずは行動!
という人が結構世の中にはいますよね。
若干「荒治療」っぽくもあるように
聞こえるこの行動療法。
もちろん、お医者様の診断で行います。
人は、「慣れ」というのがあります。
この「慣れ」を使う治療です。
まず最初に、「家から近い場所」に行きます。
これだけで、「家から出た」という
成果が挙げられます。
次に、もう少し遠い「駅」まで歩いてみます。
次に、「電車に一駅だけ」乗ってみます。
このように、段階的に、
自分の行動範囲を広げていくのです。
いきなり「職場まで!」なんて無理をしたら、
治りませんから、
お医者様の指示にきちんと従うことが大切です。
精神療法 ~認知療法~
パニック障害は、
どうした起こるのか?ということを知り、
発作のときに、その知識を有効活用することが、
認知療法の1つです。
「発作だ!」と思ったら、
「あ、明日、締め切りだからかな」とか、
「今日、アイツにいやみなこと言われたもんな」とか、
その原因となることを、考えます。
もちろん、精神的なものだけではなく、
「寝不足だからな」とか「薬を飲み忘れたからだな」とか、
生活のことも原因となると、認識します。
これをすることによって、
「ただ不安」なだけよりも、
発作をコントロールする力が増します。
薬物療法
いまは様々なお薬が開発されています。
副作用のある薬もあります。
効き目と副作用を考えて、
お医者様と一緒に決定していくのが良いとでしょう。
ひとりでは、パニック障害はなかなか治せません。
そして、「明日すぐ治る!」というものでもありません。
医療機関を頼り、
ゆっくりじっくり、腰を据えて治療することが大切です。